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名称 大元神社跡の樟 (おおもとじんじゃあとのくす) 名称の典拠 現地の標柱(注1) 樹種 クスノキ 樹高 31m(注2) 目通り幹囲 12.5m(注2) 推定樹齢 約450年(注3) 所在地の地名 島根県鹿足郡津和野町池村(注4) 〃 3次メッシュコード 5131−66−65 〃 緯度・経度 北緯34度33分28.9秒 東経131度48分53.6秒 島根県指定天然記念物(1958年8月1日指定) 撮影年月日 2011年8月18日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による 注3)1966年3月に日原町教育委員会が設置した案内板に「樹齢約400年」とあった。2011年現在、それから45年を過ぎているので、案内板に数値に50年を加えた 注4)2005年9月25日、津和野町に合併。旧行政区は鹿足郡日原町 三渡八幡宮の前でJR山口線の踏切を渡り、道なりに高台に登って行くと、このクスノキが見えてくる。途中には案内表示もある。 このあたりは、高津川に向かって緩く傾斜する盆地のような地形で、クスノキはその上部に立っている。盆地を見下ろしていると表現してもいいかも知れない。 かつてここには石楠山大元神社(せきなんざんおおもとじんじゃ)があった。普通、石楠はシャクナゲのことだが、ここではそぐわないように思う。「楠」の文字はこのクスノキのことではないだろうか。村が出来た時からクスノキの根元に幣帛を立てて祀っていたと伝えられているからだ。 明治の神社整理の流れで、同44年(1911)、上記の三渡八幡宮に合併した。従って、現在、この大クスの所有者は三渡八幡宮である。(平凡社「島根県の地名」を参考) クスノキは2本の融合木だと思われる。今はそれにもう1本、若い幹が加わっている。そしてそれらが協力して、雄大な樹冠を支えている。 全くの独立木で、周囲に視界を遮る物は何もない。小盆地を流れる二つの川に挟まれた高台に登ると、どこからもよく見える。当地のランドマークであり、風景のアクセントである。 樹勢も良さそうで、見ていて惚れ惚れするような大クスノキだ。 |
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