ページタイトル:大河原国有林のカツラ 当サイトのシンボルマーク

画像:大河原国有林のカツラ(幹と並ぶ)


画像:大河原国有林のカツラ
名称 大河原国有林のカツラ
    (おおかわらこくゆうりんのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 9.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岐阜県本巣市根尾大河原(注2)
 〃 3次メッシュコード 5336−54−22
 〃 緯度・経度 北緯35度46分31.9秒
           東経136度31分27.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2021年8月6日

注1)環境省巨樹データベース(2017年調査)による
注2)2004年2月1日に旧本巣郡内4町村が合併して本巣市誕生。ここは旧本巣郡根尾村





 国道157号は大野市を経由して金沢と岐阜を結ぶ。その途中、福井・岐阜両県の県境の峠が温見峠(ぬくみとうげ、標高1015m?)だ。降る雨を太平洋と日本海に分ける分水嶺でもある。
 ひとつ東側の国道158号で福井・岐阜県境を越えたことは10回以上あるのだが、これまで温見峠を越えたことは無かった。近くまで行くことはあっても、災害や積雪による通行止めで通ることが出来なかったのである。
 いつか越えたいと思っていたところ、たまたま峠近くにカツラ巨木があることを知り、日本道路交通情報センター・サイトで通行可能なことも確認して、新潟県からの日帰りロング・ドライブを決行することとなった。
 カツラは大河原国有林にあるという。国有林は広い。あてもなく探して見つかるはずがない。いつもならそれだけで探訪を諦めるのだが、生物多様性センターの新しい巨樹巨木林データベースには緯度・経度で位置が示されているものもある。緯度・経度情報のなかには、辟易するほど大雑把なものも含まれているが、このカツラのデータは国道のすぐ近くを指し、また添付写真の説明では国道から見えるようなことも書いてあった。どうやら信頼できそうだと思ったのである。(事実、位置データは正確だった)
 道路からは10m強の藪漕ぎ。なかには棘がある草木もあって、棘に引っかかることもしばしば。その結果、ズボンの糸が切れて傷になるが、そんなことにいちいち構っていられない。そもそも、巨木探訪用のズボンはそれ専用にしているので、多少傷跡が増えたくらいのことは全く気にならない(他人様からは、ずいぶんみすぼらしい姿に見えることだろう)。幸い、ウルシや毒虫には強い方だ。
 自然のままの姿で育ったカツラである。折れて倒れた幹もそのまま。着生する植物も多い。自然の摂理に任せておくのだ。
 根元に洞があって、熊が冬眠するのによさそうな感じ。
 データほど太くないような気もするが、測ったわけではないので、私の勘違いなのだろう。
 峠道もなかなか気に入った。(大型車は通行不可。岐阜県側はカーブが多い上、狭い一車線道路が長く続く。また、ガードレールがなく転落の危険がある場所も多い。運転には細心の注意が必要)
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