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名称 大部屋稲荷イチョウ (おおべやいなりいちょう)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 イチョウ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 福島県東白川郡棚倉町棚倉字南町
〃 3次メッシュコード 5540−43−21
〃 緯度・経度 北緯37度01分37.7秒
東経140度23分14.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2005年5月21日
注1)1984年3月に棚倉町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
「大部屋稲荷」とは変わった名だ。
稲荷神社境内に、名の由来を記す案内板があった。
徳川末期の天保年代(1830〜44)、目黒にあった城主松平周防守の江戸屋敷で、主君の寵愛をめぐって二人の奥女中のあいだに争いが起こり、両名とも死亡する事件があった。その後、棚倉城には毎夜不思議な事が起こったため、弘化年中(1844〜48)、家中一同の計らいで、大部屋様の冥福を祈るため、稲荷堂が建立されたという。
寺院でなく、なぜ稲荷堂なのかなど、説明にはわからぬ部分も多いが、名の由来はわかった。
場所は旧棚倉城の南。現在は住宅街となった一角に、ちんまりとある。
イチョウは2本の合体木と思われる。1本ずつ見れば、それほど樹齢を経ているとは思えず、稲荷創建時に植えられたのかと思ったが、福島県緑化センター刊行「緑の文化財」によれば、天正年間(1573〜92)に植樹されたと伝えられているそうである。 |
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