ページタイトル:大馬渡の大杉 当サイトのシンボルマーク

画像:大馬渡の大杉 名称 大馬渡の大杉 (おおばどのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 17m(注2)
目通り幹囲 7.9m(注2)
推定樹齢 700年(注2)
所在地の地名 岐阜県恵那市上矢作町漆原(大馬渡)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5237−73−47
 〃 緯度・経度 北緯35度17分38.2秒
           東経137度27分28.0秒
恵那市指定天然記念物(2003年12月18日指定)
撮影年月日 2018年11月24日

注1)旧上矢作町教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による
注3)2004年10月25日、恵那市に合併。旧行政区は恵那郡上矢作町





 矢作川(やはぎがわ)の支流上村川(かみむらがわ)と高波川(たかなみがわ)が作った二つの谷を県道33号(瑞浪上矢作線)が結ぶ。県道沿い、峠の集落が大馬渡である。
 峠の頂上近くの旧家の庭先に、左図の大杉が立つ。(県道からも大杉がよく見える)
 撮影の許可を得るためお宅を訪ねて、快諾を得た。(とても気さくな感じのご主人だった)
 ご主人のお話では、大杉の下の道(県道)は、中馬街道(ちゅうまかいどう)の一つで、かつての飯田街道(ほぼ現在の国道153号)の間道(かんどう=脇道)として使われたそうである。信州に塩を運ぶため、馬による輸送も盛んだったようで、「大馬渡(おおばど)」の地名も、そんなことから名付けられたのではないかということだ。
 単幹の大杉ではないが、ボリューム感は十分。野性的な荒々しさが力強い。建材用に植林された優等生のスギたちと異なり、個性を隠さない奔放さが魅力。
 ご主人のお話では、ヤマザクラが着生しているそうだ。ご自分でも、今年初めて花を見るまで気づかなかったとのこと。
 大杉と、初めて花を付けた桜。
 この組み合わせに、玉のような初孫を膝に抱き、厳めしい顔も思わずほころぶ頑固じいさんの姿を想像して、思わずこちらの頬も緩んでしまった。
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