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名称 女飯盛木 (おんないいもりぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 9.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 滋賀県犬上郡多賀町多賀
〃 3次メッシュコード 5236−62−62
〃 緯度・経度 北緯35度13分23.4秒
東経136度16分34.8秒
多賀町指定天然記念物(1995年11月1日指定)
撮影年月日 2009年5月9日
注1)滋賀県は、文化財としての天然記念物のほかに、自然環境保全条例によって「自然記念物」を定めている。このケヤキが平成10年3月4日、自然記念物に指定されたことを示す案内板を滋賀県が設置した(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
キリンビール滋賀工場の東に広がる水田の一角に立つケヤキ。滋賀県が自然記念物に定めた際の名称は「多賀大社のケヤキ(飯盛木)」。しかし、多賀大社からは1kmほど離れていて紛らわしいこともあって、当サイトでは通称の方を採らせてもらった。「いいもりぎ」の読みは、上記案内板に従ったものだが、土地の人は縮めて「いもろぎ」と発音しているようだ。
その昔、元正天皇(在位715〜24)が病を得たとき、平癒を祈念して多賀大社の神官らが強飯(こわめし)を炊き、飯を盛る杓子とともに献上した。天皇がこれを食して全快したため、以来、多賀杓子は、庶民の御守りとされるようになった。と、こんなことが伝えられている。
杓子を作った残材を地に挿しておいたところ、生長してこのような大木になった。ケヤキにも、そんな伝説がある。「飯盛木」と呼ばれる所以である。
献上した杓子は、シデの木で出来ていたとされているようだが、この木はケヤキである。2つの伝承には齟齬がある。しかし、細かなことはとやかく言うまい。
盛期は過ぎてしまったが、堂々たる大木である。
200mほど離れた場所に立つ男飯盛木(目通り4.0m) |
女飯盛木が左下に小さく見える |
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