ページタイトル:鬼崎のムクノキ 当サイトのシンボル

画像:鬼崎のムクノキ

画像:鬼崎のムクノキ(全景)
名称 鬼崎のムクノキ (おにざきのむくのき)
名称の典拠 なし
樹種 ムクノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.9m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 大分県由布市挾間町鬼崎(同尻)(注2)
 〃 3次メッシュコード 4931−64−21
 〃 緯度・経度 北緯33度11分40.9秒
           東経131度30分46.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年3月23日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年10月1日、大分郡内3町が合併して由布市誕生。旧行政区は大分郡挾間町





 JR久大本線向之原駅の西で、県道618号(龍原挾間線)は大分川を渡る。その橋が挾間大橋。もう一つ東に架かる同尻橋の東200mほどの位置に、よく目立つムクノキが立っている。
 いまは更地だが、かつてはここに、造り酒屋を営む旧家があった。当主は町長や県会議員を歴任するなど、人望のあった家柄だったようだが、没後、遺族は酒屋を廃業して大分市に移ったという。
 ムクノキは酒蔵のすぐ東側にあり、建物を覆うように、大きな樹冠が広がっていたそうだ。木陰によって蔵内の温度が上昇しすぎないようにするためなのだという。(以上、大分県農林水産部のWEBサイト「豊の国の名樹」を参考)
 転出後、建物等は撤去されたが、大分県特別保存樹木指定を受けていたムクノキは残された。
 葉のない季節の巨樹探訪では、裸の独立木に、つい寂しそうな印象を受けてしまう。雨がちな暗い光の下ではなおさらである。
 このムクノキも、家人が去って、なんとなく寂しげに見えた。それを、根元の菜の花が慰めてやっているようでもあった。
 
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