ページタイトル:鬼丸神社のアコウ 当サイトのシンボル

画像:鬼丸神社のアコウ

画像:鬼丸神社のアコウ(遠景)

画像:鬼丸神社の仁王石像第二
名称 鬼丸神社のアコウ (おにまるじんじゃのあこう)
名称の典拠 なし
樹種 アコウ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 10.0m(注1) 実際はもっと細い
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北(久保)(注2)
 〃 3次メッシュコード 4630−66−63
 〃 緯度・経度 北緯31度13分13.8秒
           東経130度47分33.0秒
根占町指定天然記念物(1975年6月24日、「鬼山の暖帯林」として鬼丸神社一帯の暖帯林全体を指定)
撮影年月日 2009年7月26日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年3月31日、肝属郡内の2町が合併して南大隅町誕生。旧行政区は肝属郡根占町





 雄川(おがわ)右岸、河口から直線距離にして3kmほど遡ったところに鬼丸神社が鎮座している。
 そこは周囲より30mほど高いだけの、ごく小さな山で、鬼山と呼ばれている。神域ということで、人の手が入らなかったのだろう。人の生活圏にあって、これだけ樹種が豊富な自然林は珍しいということで、天然記念物に指定された。
 標記のアコウは、参道の入口。道路のすぐ脇に立っている。下図のように、厚い葉を密につけて、黒々と立派な樹冠をいただいている。
 残念ながら10mまでの幹囲はないように思うが、堂々たる巨木である。
 実は、アコウ巨木には、これが初見参である。初めて見たアコウがこんなに素晴らしいのであるから、アコウという樹種に注目しないわけにはいかなくなってしまった。
 ところで、初めて目にしたのはアコウだけではない。ここにも神仏混淆の信仰があったようで、参道の入口には石造の仁王像があった(上図に1体が見えている。さらに奥の方にも、もう一対あった)が、像は地面に直に安置され、腰から上しか見えない。と言うか、そもそも腰より下は無いのでなかろうか。こんな像は初めてである。(私が住む新潟県上越地方にも、台座なしに地面に直接安置する「埋(い)け込み式」石仏が伝わっているが、それらは阿弥陀如来であり、そもそも使用目的が違う)
 気候・風土の違いを再認識した訪問だった。
 
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