|
|
|
名称 月夜御水大師の大杉
(つきよおみずだいしのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板による(注1)
樹種 スギ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 6.1m(注2)
推定樹齢 伝承1000年(注3)
所在地の地名 徳島県阿南市新野町(あらたのちょう)字月夜
〃 3次メッシュコード 5034−54−87
〃 緯度・経度 北緯33度49分35.3秒
東経134度35分21.2秒
阿南市指定天然記念物(1969年7月18日指定)
撮影年月日 2010年7月28日
注1)阿南市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による
四国88ヶ所第22番札所平等寺から第23番薬王寺に至る巡礼道の途中に月夜御水大師がある。巡礼道といっても、今は県道284号(山口鉦打線)。自動車でも行ける。
この霊地については次のような伝承がある。
昔、弘法大師がここに足を留め、手を洗おうとしたが水がない。そこで、山の岸をつついたら清らかな水が出現し、その水で疲れた身体を拭いたところ、たちまち元気が出た。そのため、この水は「大師加持水」と称されるようになった。(御水大師の由来)
また、大師が当地に野宿するにあたり、裏山にかかっていた三日月が沈み、暗くなってしまった。そこで大師が一心にお経を唱えたところ、三日月は元に戻り、明るい一夜を過ごすことが出来た。(地名「月夜」の由来)
大杉と御水大師庵 |
軌を一にするのか、あるいは別の伝説なのか知らないが、大杉についても伝説がある。
弘仁2年(811)のこと。この地で弘法大師はスギ材から薬師如来と不動明王の像を刻んだ。その材料としたスギを後世に残すため、枝を挿しておいたものが根づいて、今日の大杉になったというのである。
ならば伝承樹齢は1200年ほどでなくてはならない。
しかし、よく見ると、各地に伝わる、いわゆる「千年杉」と見比べて、小さい気もする。樹齢伝承は少し遠慮した、ということなのだろうか。 |
|