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名称 おみよし松 (おみよしまつ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クロマツ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 4.6m(注2)
推定樹齢 伝承350年(注3)
所在地の地名 愛知県弥富市平島町西新田(注4)
〃 3次メッシュコード 5236−55−29
〃 緯度・経度 北緯35度06分16.1秒
東経136度44分08.6秒
弥富市指定天然記念物(1976年12月10日指定)
撮影年月日 2011年5月7日
注1)弥富市教育委員会が設置(設置年月不詳だが、2008年以降であることは確か)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による。なお幹囲については、2000年のフォローアップ調査で5.4mに訂正されている
注3)案内板に、正保3年(1646)の平島新田開拓の頃に植えられたとする伝承が紹介されている。そこから計算すると、これくらいか
注4)2006年4月1日、1町1村が合併して弥富市誕生。旧行政区は海部郡弥富町
案内板によれば、おみよし松の南を流れる筏川は、昔は木曽川の支流だった。あるとき、上流にある津島神社の天王祭に使われた神葭(みよし。ヨシを筏状に組んだもの)が、天王川→佐屋川→木曽川→筏川と経由して、この地に流れ着いた。漂着した場所がこのマツの傍だったのだろうか。以来、このマツは「お神葭松(おみよしまつ)」と呼ばれるようになった。
昭和32年(1957)、ここに弥富中学校が建設されるにあたり、筏川の一部が埋め立てられて校地となり、川岸に立っていたおみよし松は校庭内に取り込まれた。(おみよし松の立つ場所は、いかにも土手の上といった感じ。これがかつての筏川堤防だったのだろう)
長い間、生徒たちに親しまれてきたマツだが、平成20年(2008)1月、中学校が移転。今は、グラウンドやテニスコートなど、スポーツ施設が残るのみ。でも、その代わり、誰でも容易におみよし松に会えるようになった。
昔の写真に比べると、大枝が減り、ほっそりしてしまったようだ。根元には空洞もあり、覗くと中が焦げている。
しかし、まだ元気はありそうだ。松枯れ病で各地の大松がどんどん失われるなか、今やこれだけのクロマツは貴重である。まだまだ長生きしてもらいたいものだ。 |
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