ページタイトル:奥屋のかし 当サイトのシンボルマーク

画像:奥屋のかし 名称 奥屋のかし (おくやのかし)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 ウラジロガシ
樹高 17m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県恵那市飯地町杉之沢(注3)
 〃 3次メッシュコード 5337−12−42
 〃 緯度・経度 北緯35度27分22.8秒
           東経137度16分36.8秒
恵那市指定天然記念物(2004年10月25日指定)
撮影年月日 2023年4月22日

注1)「奥屋」の読み方については未確認
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による。なお、幹囲については3幹の合算値で、最大幹は3.8m
注3)恵那市が発行する「恵那市文化財マップ」による。その一方で、令和4年(2022)3月の「第2次恵那市環境基本計画【後期】」(案)中の「恵那市の指定登録天然記念物」表では所在地を飯地町奥屋としている





 「奥屋のかし」が立つのは杉之沢だが、一般に「○○沢」と呼ばれる地形から想像するような場所ではなく、木曽川右岸の高台である。カシの木と木曽川水面との標高差は330mほどもある。集落外に繋がる道路はといえば、木曽川と逆の向きに向かう一本のみ。いわば天空の孤島のような場所だ。
 笠置ダムの上流3kmほどに、国道418号武並橋(たけなみばし)が架かる。国道の橋とは言え幅が狭く、橋上での自動車の離合は不可能。この橋を利用する人は少ないのだろう。
 橋を渡り、その北詰から県道412号(恵那八百津線)を南西方面に登って行く。杉之沢は笠置ダムの西に位置する。(恵那市中心部から向かう場合は、もう一つ上流側の笠置橋で木曽川を越える方が便利)
 目指すカシの木は、台地の南端近くに立っていた。
 根元で複数幹に分かれ、大きな樹冠を戴いている。一本で森を成す勢いだ。
 人が特に手を加えることなく、カシがなりたいような姿に任せている、といった感じ。人の生活圏にありながら野生児のような姿である。これもまた良い。
 岐阜県山間部では貴重なカシ巨木だが、お訪ねになるには準備が必要と思う。ルートの途中にもカシの木の近くにも、「奥屋のかし」の案内表示は何も無い。上記緯度経度データから地図上で位置を特定し、地図持参で訪ねることをお勧めする。また、近くに駐車可能場所が少ないことにも注意。
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