ページタイトル:乙事諏訪神社のウラジロモミ ロゴ:人里の巨木たち

画像:乙事諏訪神社のウラジロモミ(全景) 名称 乙事諏訪神社のウラジロモミ
    (おっことすわじんじゃのうらじろもみ)
名称の典拠 なし
樹種 ウラジロモミ(注1)
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 4.2m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県諏訪郡富士見町乙事
 〃 3次メッシュコード 5338−62−91
 〃 緯度・経度 北緯35度54分51.5秒
           東経138度15分57.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年9月15日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 モミの近縁種にウラジロモミがある。モミと同様、巨木になる樹種らしいが、私はこれまで、「これがウラジロモミです」という巨木に出会うことはなかった。
 私が住む近くには幹囲5m以上のウラジロモミがなさそうなので、これまで探訪計画に加えることはなかったのだが、今回、初めて訪ねてみることにした。
 「どんな木なのだろう」と、実物を見てみたかったことが理由の一つ。
 もう一つは、その分布の偏りに興味があった。環境省巨樹データベースでは、栃木県と長野県からの報告が多い一方、他県からの報告は極めて少ない。諏訪湖の南方で言えば、長野県の富士見町からは、ウラジロモミの報告が10本に対し、モミの報告はゼロ。ところが県境を越えて山梨県に入ると、富士見町に隣接する北杜市ではウラジロモミがゼロで、モミが22本(二重登録があるため、実際はもっと少ない)。状況がまったく逆転している。そんなに極端なのだろうかと、確かめてみたかったのである。
 私が予習したところによれば、葉裏と若枝の様子に両者の違いが表れるはずである。しかし、訪ねてみると、枝はみな高所にあり、細部がわからない。落ちているのも枯れ枝ばかり。しかも、それがこの木のものか、それとも隣の木のものなのかがわからない。
 確認できたことは、低い高さに枝が無い木の樹種判定は難しい、ということのみ。
 残念ながら、課題は持越しとなった。
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