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名称 岡の宮の大クス (おかのみやのおおくす) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 クスノキ 樹高 25m(注2) 目通り幹囲 17.7m(注2) 推定樹齢 400年(注3) 所在地の地名 徳島県板野郡板野町大寺字岡山路 〃 3次メッシュコード 5134−13−66 〃 緯度・経度 北緯34度08分35.5秒 東経134度27分29.0秒 徳島県指定天然記念物(1973年8月21日指定) 撮影年月日 2010年8月2日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による 注3)徳島県公式WEBサイト中のページ「阿波のごっつい木」による JR高徳線板野駅の西北西700mほどの高台の端に岡上神社(おかのうえじんじゃ)がある。延喜式神名帳にその名が見える古い神社だ。 下の鳥居から高台の社殿まで、長い石段が続いている。県天然記念物の大クスは、石段の登り口。向かって左手に立つ。おおきく3つに分かれた株立ちで、最大幹は6.7m。3本合わせて大きな樹冠を形成している。 平凡社「徳島県の地名」によれば、かつて旧吉野川の対岸に南海道郡頭(こおづ)駅があったらしく、讃岐に向かう道と国府に向かう道の分岐点になっていたようだ。 「平家物語」巻11では、元暦2年(1185)2月の夜、源義経が大坂越(神社の北方約5.5km)を通って讃岐に向かったとあるらしい。岡上神社には、行軍前の義経が詣でて武運長久を祈願したとする社伝があるとか。クスノキが芽生えるより前の話だ。 訪れたのは、月曜。朝の8時を過ぎた頃。高校生が何人か上の方から下りてきた。 現在、背後の高台には住宅団地が出来ている。団地に通じる道は、鉄道の駅とは反対側についている。岡上神社の境内を通るのが駅への近道なのだ。 義経の時代と、今の高校生と。神社と人との関わり方は様々だ。私には、庶民生活のすぐ隣にある神社のあり方も、悪くないように思われる。 |
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