ページタイトル:岡宮浅間神社のクス サイトのシンボル

画像:岡宮浅間神社のクス(幹と並ぶ)

画像:岡宮浅間神社のクス
名称 岡宮浅間神社のクス
    (おかのみやせんげんじんじゃのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 8.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 静岡県沼津市岡宮
 
〃 3次メッシュコード 5238−57−40
 
〃 緯度・経度 北緯35度07分26.1秒
           東経138度52分23.3秒
静岡県指定天然記念物(1969年5月30日指定)
撮影年月日 2009年2月14日

注1)1994年2月に静岡県教育委員会と沼津市教育委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 JR沼津駅の北2.7km、昔の根方街道に面して、浅間神社が鎮座している。
 現在、東海道新幹線が南北に境内を二分していて、高架から見下ろされる形になってしまった。威厳も多少薄れてしまった感があるが、かつて、ここは富士山登拝路の要地であった。
 いくつかある登拝路の一つに、現小山町須走(すばしり)からのルートがある。南から須走に向かう者は、必ずここに立ち寄り、北(正しくは北北西)に位置する富士山を拝んでから、須走に向かったという。著名な神社だったのである。
 このあたり、かつては岡野と呼ばれていた。その地にあった浅間宮を「岡野の宮」と呼び慣わしたのが、岡宮村の名の由来だともいう。(平凡社「静岡県の地名」より)
 市街地にあって、いまはむしろ、静かな佇まいが嬉しい(ときどき新幹線が通るけれども)。ハトがたくさん遊びに来ている。
 境内の北半分、中央に1本の大クスノキが立っている。
 案内板には「樹齢は千数百年」とあった。本当だろうか。今もすばらしい勢いである。
 樹肌は若々しく、案内板設置時点での枝張りは、東西33m、南北25mもあった。今もそんなに変わってはいないように見える。この近辺では、函南町の天地神社のクスと双璧をなす大クスノキであろう。
 境内全てを覆うかのような勢いを持つ、1本で森のようなクスノキが、新幹線のすぐ横、それも市街地に存在することに、信じられないような思いだ。
 是非、いつまでも元気でいて欲しいものだ。
 
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