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名称 岡中鎮守社のくす
(おかなかちんじゅしゃのくす)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 クスノキ
樹高 不明
目通り幹囲 8.2m(注1)
推定樹齢 700年(注1)
所在地の地名 大阪府泉南市信達岡中(しんだちおかなか)
〃 3次メッシュコード 5135−42−12
〃 緯度・経度 北緯34度21分00.3秒
東経135度16分27.5秒
大阪府指定天然記念物(1970年2月20日指定)
撮影年月日 2014年3月25日
注1)「樹木 大阪府の天然記念物(植物)概要」による。なおこの冊子はPDFファイルとして大阪府公式ウェブサイトからダウンロード可
岡中鎮守社がある信達岡中は、阪和自動車道泉南インターの北西、金熊寺川(きんゆうじがわ)右岸、愛宕山(標高90m)の西に位置する。
地形図では周囲を水田に囲まれ、溜池も多数見られることから、初めは農村集落として形成されたものと思われる。
岡中鎮守社は集落の南端近く。府道63号(泉佐野岩出線)からも、家々の屋根越しにクスノキの大きな樹冠が見えるので、およその位置がわかる。(脇見運転注意)
境内に左図のクスノキが立つ。
幹の断面はやや扁平だが、さすがに幹囲8mにもなると、傍に立つ者を圧倒するような迫力がある。
上記「樹木」の記述と境内の案内板を総合すると、明治の終わり頃(20世紀初頭)、信達神社に合祀されるまで、この場所には「高城の宮」があった。その境内は多数の大木に覆われ、昼なお暗い鎮守の森を形成していたようだ。
それが、大正期(1912〜26)の飢饉の際に、人々を救うため、殆どの樹木を伐採、売却。このクスノキと、隣に立つイヌマキのみが残されたということである。
今はもう「高城の宮」の森を覚えておられる方も数少なくなったことだろう。 |
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