ページタイトル:岡田のムクノキ 当サイトのシンボル

画像:岡田のムクノキ(幹と並ぶ)


画像:岡田のムクノキ(全景)
名称 岡田のムクノキ (おかだのむくのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ムクノキ
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 4.6m(注2)
推定樹齢 170年(注3)
所在地の地名 山形県飽海郡遊佐町遊佐(尻引岡田)
 〃 3次メッシュコード 5839−47−22
 〃 緯度・経度 北緯39度01分18秒
           東経139度53分57秒
山形県指定天然記念物(1958年3月4日指定)
撮影年月日 2013年8月5日

注1)1958年12月に山形県教育委員会と遊佐町教育委員会が連名で設置(その割には汚れていない。後日、同内容で作り直したもののようだ)
注2)山形県の公式ウェブサイトの一つ「山形の宝」による(環境庁の1988年調査では幹囲を3.7mとしているが、実際はもっと大きい)
注3)下記のように、天保14年(1843)かその翌年に植えられたと考えられる





 ムクノキは暖地系の植物である。近畿以西では普通に見られるが、北日本では自生しないようだ。よほど寒さに弱いのか、九州においてさえ、高原ではムクノキよりもケヤキの方が優勢なほどだ。
 もちろん、山形県最北の遊佐町にも自生のムクノキなどない。それなのに何故ここにあるかというと、次のようないきさつによるらしい。
 天保14年(1843)、庄内藩主より当地の農民百余名が印旛沼疎水工事に出役を命じられた。一行には当家からも参加。勘定方並びに見廻役として百日余りの役目を終えた後、記念として持ち帰って植えたという。(案内板による)
 持ち帰ったのが苗木だったのか、種子だったのかは知らない。いずれにしろ、故郷で見たこともない樹木が、はるばる遠い地の記念として適当だと考えたのだろう。
 その後、丹精して育てたことは想像に難くないが、それにしても見事に育ったものである。
 月光川左岸、子孫の住むお屋敷内に立っている。(奥様からとても親切にしていただいたことを、改めて感謝申し上げたい)
 
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