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名称 男池のケヤキ (おいけのけやき) 名称の典拠 「妖樹の森」(注1) 樹種 ケヤキ 樹高 30m(注2) 目通り幹囲 6.8m(注2) 推定樹齢 不明 所在地の地名 大分県由布市庄内町阿蘇野(注3) 〃 3次メッシュコード 4931−52−43 〃 緯度・経度 北緯33度07分26秒 東経131度17分40秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2010年3月24日 注1)九州を中心とする巨樹を紹介するWEBサイトの一つ 注2)その「妖樹の森」による 注3)2005年10月1日、大分郡内3町が合併して由布市誕生。旧行政区は大分郡庄内町 くじゅう連山の黒岳に北から入る登山口に、環境省名水百選に選ばれた男池湧水群がある。 湧水量は1日あたり2万トンとか。仮に25mプールの容積を長さ25m×幅15m×深さ1.5mとすると、毎日これに40杯以上の水が湧いていることになる。 男池は阿蘇野川の源流でもある。阿蘇野川は旧庄内町の中心部で大分川に合流、別府湾に注ぐ。 黒岳に登るとなると大変だが、男池までなら、県道からの距離も近く、手軽に散策を楽しむことが出来る。県道脇に駐車場もある。(中学生以上は、男池清掃協力金として100円必要) 私が訪ねたのは3月24日水曜日。オフシーズンの雨がちな平日。しかも夕刻とあって、広い駐車場に、車が1台もない。 竹で作った募金箱に100円を入れ、無人の遊歩道を歩き始める。雨は上がっていたが、あたりは濃い霧に包まれている。幻想的な景色だ。 大ケヤキは、確か池の近くにあるはずだが…と男池への案内表示に従って進むと、やがて、霧の向こうからぼうっと姿を現した。 男池の標高は約860m。霧でよく見えないが、高原の森が広がっているはずである。 しかし、3月の森は、ようやく長い眠りから覚め、春に向けて着々と準備をしている段階。変化は内部に留まり、裸の木々はまだ寒々と立っている。 岩を抱いた大ケヤキも同じ。今は眠れる巨人の姿。もうしばらくすると、新芽が一斉に萌え出て、表情を一変することだろう。 余談だが、財団法人森林文化協会と朝日新聞社が共同で、1982年に、「21世紀に残したい日本の自然100選」を公募した(発表は1983年1月1日、朝日新聞紙上)。大分県からは「黒岳」と「文殊仙寺の自然林」の2個所が選ばれた。 男池のあたりも、「残したい自然」に当然含まれていることと思われる。そしてこのケヤキも。 |
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