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名称 荻神社のイチョウ (おぎじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 9.3m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 大分県竹田市荻町新藤字宮園(注2)
〃 3次メッシュコード 4931−32−23
〃 緯度・経度 北緯32度56分14.0秒
東経131度17分28.6秒
荻町指定天然記念物(1975年12月25日指定)
撮影年月日 2010年3月27日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年4月1日、竹田市に合併。旧行政区は直入郡荻町
藤渡川左岸高台に、荻神社が鎮座する。
祭神は武磐龍命(たけいわたつのみこと)。阿蘇神社の祭神と同一である。
大宝元年(701)頃、上荻岳(熊本県阿蘇市にある荻岳(標高843m)のことと思われる)の山頂に阿蘇神を祀ったが、いつの頃か現在地に遷座し、旧鎮座地荻岳の名から荻ノ社と称したという。
阿蘇といえば火の神ということか、降霜の災いを除いてくれる御利益があるらしい。(平凡社「大分県の地名」を参考)
根元にムラサキケマンが咲いていた |
荻岳西麓にも荻神社が現存している。そちらを肥後荻宮、この宮を豊後荻宮と呼ぶのだろうか。境内の案内板に、『イチョウは、(中略) 荻神社が「豊後荻宮」と「肥後荻宮」に分離した時、両社に伝えた神木の苗裔だといわれている』とあった。
慶応2年(1866)、神社に火災があったらしい。イチョウも類焼したようだが、その後生長したひこばえが大きくなって、本体と融合しつつある。樹勢は良好に見える。
余談だが、4月26日の荻神社祭礼日には、大分県指定重要無形文化財「ゆたて神楽」が奉納される。参詣客が湯立荒神から湯をかけてもらうことで、無病息災、家内安全、五穀豊穣が約束されるそうである。 |
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