ページタイトル:小川内の杉 当サイトのシンボル

画像:小川内の杉 名称 小川内の杉 (おがわちのすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 38m(注2)
目通り幹囲 10.5m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町松隈(注3)
 〃 3次メッシュコード 5030−03−92
 〃 緯度・経度 北緯33度24分49.5秒
           東経130度24分27.0秒(注4)
佐賀県指定天然記念物(1956年3月1日指定)
撮影年月日 2012年7月29日

注1)佐賀県教育委員会と吉野ヶ里町教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2006年3月1日、1町1村合併して吉野ヶ里町誕生。旧行政区は神埼郡東脊振村
注4)これは移植前に立っていた位置





 南東に向かって流れてきた那珂川は、国道385号に出合う地点で反転し、北に向きを変える。反転前の那珂川は、佐賀・福岡の県境でもある。
 このスギに出会うためには、国道385号から、右岸側、つまり佐賀県側を遡ればよい。(福岡県側にも道がある)
 国道と別れて約1km。左手の道路脇に小さな滝がある。その上が、小川内の山祗神社だ。(対岸には福岡県那珂川町東小河内の大山神社がある)
 境内の端、滝口近くにこの杉が立っている。
 1本の大スギというわけではなく、5m前後の2本の大杉と、細いもう1本の杉、合わせて3本の根元がくっついている状態。
 案内板には、県内では「稀に見る杉の巨木」だとか、「3株が癒着して同一根となっている珍しい存在」だとか、いかに貴重であるかが力説されていたが、正直に言って違和感を覚えた。何故なら、大杉が普通に見られる地方では、これくらいの大杉はまだ序の口で、また、根元近くで癒着するのも、決して珍しいものではないからである。
 しかし、当地では、これが貴重なのだろう。
 佐賀県でごく普通に見られるクスノキ巨木も、もし、私の住む新潟県で幹囲3mにもなれば、きっと天然記念物に指定されるに違いない。それと同じことだろうから。

※五ケ山ダムの水没予定地内にあったため、2016年4月9日、標高差にして40mほど高い斜面中腹に移植された。新しい場所は北緯33度24分43秒、東経130度24分24秒付近。(2017.01.14追記))
 
ボタン:県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る