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名称 小川阿蘇神社の樟
(おがわあそじんじゃのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 14.1m(注2)
推定樹齢 伝承1300年(注2)
所在地の地名 熊本県宇城市小川町小川(注3)
〃 3次メッシュコード 4830−65−96
〃 緯度・経度 北緯32度35分08.1秒
東経130度42分32.2秒
宇城市指定天然記念物(1975年9月16日指定)
撮影年月日 2009年7月30日
注1)2005年7月に宇城市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2005年1月15日、2郡にまたがる5町が合併して宇城市誕生。旧行政区は下益城郡小川町
砂川右岸、高台の端に、小川阿蘇神社が鎮座している。
社誌によれば、長久元年(1040)の創建。その頃、このあたりは海岸だった。当時上刈萱(かみかるかや)と呼ばれていた現在地に、阿蘇二の宮の分霊を勧請したのが始まりらしい。
社殿が完成すると、阿蘇神社の分霊は船に乗ってここまで来た。その船を繋いだのが、このクスノキだという。
クスノキに舫綱(もやいづな)を結ぶと、たちまち秋雨が降り、神殿とその周囲を清めたと伝えられているとか。
別の伝承もある。
慶長元年(1596)、加藤清正が熊本に築城する際、用材を物色していた家臣が、このクスノキに目を付けた。慶長3年(1598)2月4日、9人の職人を伴った家臣が、伐採の儀式のため、清めの斧を入れた。翌日早朝、いざ本格的な伐採作業にかかろうとすると、雌雄の龍が煙を吐いてクスノキを取り囲んだ。職人たちは肝を潰して逃げ帰り、伐採を中止せざるを得なかったとのことである。(以上、案内板より)
二幹に分かれているため、左上図のアングル(これが最初に目に入る姿だ)で撮影するとそれほど大きく見えないのだが、なかなかどうして。
地上1.3mは上図の人物の胸のあたり。この高さでは、完全に1本である。近くから見た迫力は凄い。樹勢も良好。
クスノキのところまで上ると、一気に視界が開ける。かつて海原だったというところに、今は家々が建ち並び、その先には水田が広がっている。
現在の海岸線は6kmも先である。 |
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