ページタイトル:大尾山の鳥居スギ 当サイトのシンボルマーク

画像:大尾山の鳥居スギ(幹と並ぶ)


画像:大尾山の鳥居スギ
名称 大尾山の鳥居スギ (おびさんのとりいすぎ)
名称の典拠 環境省巨樹データベース(注1)
樹種 スギ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 6.4m(注2)
推定樹齢 伝承1000年以上(注3)
所在地の地名 静岡県掛川市居尻
 〃 3次メッシュコード 5238−20−61
 〃 緯度・経度 北緯34度53分29秒
           東経138度00分54秒
静岡県指定天然記念物(1958年4月15日指定)
撮影年月日 2011年12月27日

注1)案内板には単に「鳥居スギ」とあるが、各地に鳥居杉があって区別できないので、巨樹データベースの名前を使わせてもらった
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)静岡県教育委員会と掛川市教育委員会が連名で設置した案内板(設置年月不詳)による





 掛川市役所から、直線距離にして約14km。標高661mの大尾山(おびさん)山頂に、真言宗醍醐派大尾山顕光寺(けんこうじ)がある。
 古くは山伏の修験道場で、俗人に辿り着ける地ではなかったが、今では、細いながらも舗装された自動車道が山頂近くまで達している。
 訪ねたのは、うっすらと雪化粧した朝。凍結した上に雪が積もり、滑りやすくなった山道を慎重に進んだ。(下りは特に注意が必要)
 鳥居スギと名付けられた一対の大杉は、参道の終点。宝形造りの本堂(観音堂)の手前、石段最上部の左右に立っている。
 標記のスギは向かって右側。もう一方は、かなり見劣りする。天然記念物指定も1本だけのようだ。
 幹が大きく抉れている。落雷によって幹が裂け、そこから水が入って腐食したもののようだ。
 見ると、その空洞内を、樹冠部から1本の根が地表まで伸びている(こういう場合、根と呼ぶべきなのだろうか。それとも幹とよぶべきなのだろうか?)。
 大きな空洞があっても、全体としては樹勢が良さそうである。まだ大きくなることと思われる。

※大阪にお住まいのOさんから、この大杉が倒れたという情報をいただいた(情報に感謝)。調べてみると、平成30年(2018)9月初旬、台風21号による強風で倒れたようだ。倒れる際に観音堂の屋根の一部を壊してしまった。もともと幹の一部分を失った姿であり、向きによって横からの力に耐える能力が異なる。物理的に見て最も弱い方向から風を受けてしまったようだ。これも運命というものだろうが、樹勢そのものは悪くなかっただけに残念である。(2021/11/26追記)
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