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名称 乳保神社のイチョウ (にゅうぼじんじゃのいちょう) 名称の典拠 天然記念物指定名称 樹種 クスノキ 樹高 22m(注1) 目通り幹囲 17.2m(注1) 推定樹齢 1000年(注2) 所在地の地名 徳島県板野郡上板町瀬部字西井内 〃 3次メッシュコード 5134−13−12 〃 緯度・経度 北緯34度05分58.8秒 東経134度23分54.9秒 国指定天然記念物(1944年11月7日指定) 撮影年月日 2010年8月1日 注2)徳島県公式WEBサイト中のページ「阿波のごっつい木」による 吉野川左岸、堤防から300mほど北に乳保神社が鎮座している。神社自体は南を向いているのだが、県道15号経由の場合は、裏側から訪ねることになる。 この場合、国天然記念物の大イチョウがまず目に入る(左中図)。一見して、あまり大きくは見えなかったが、それは樹高が低いせいだ。 平地に立つ独立木は、どうしても落雷の害を避けがたく、また強風もまともに受けることになる。最近では2004年の台風で幹の一部が折れたらしい。 近づくにつれ、最初の印象が誤りであったことに気づく。株立ちではあるが、幹の太さはかなりのものだ。 年老いたイチョウは、大枝の付け根や、幹の途中から気根のような下垂する突起を生じる。浅学にして、この突起がどのような役割をもつのか不明だが、植物学的な意味における気根ではないような気がする。しかし、各地において、しばしば「気根」「乳柱」などと呼ばれる。 これをイチョウの乳房に見立て、「乳イチョウ」と名付けられることも、母乳が豊富に出るよう祈願する対象とされることも、全国共通に見られる現象である。 ここでも、きっとそうだったのだろう。 乳保神社という、ほかでは見ない社号も、「乳イチョウ」と関係があると想像しているのだが…。(乳母が乳保に転じたものだろうか?) |
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