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注1)ただし、文化庁の公式サイトでは「のがみのだいせんだん」と読んでいる。大ケヤキや大カツラなどは「おおけやき」「おおかつら」なのだが…。樹種を漢字で書いた場合、訓読みになる場合は「おお」、音読みになる場合は「だい」と決めているのだろうか
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)1963年3月31日に徳島県阿波町が設置した石造の立派な案内板による
注4)2005年4月1日、板野・阿波両郡にまたがる4町が合併して阿波市誕生。旧行政区は阿波郡阿波町
「栴檀は双葉より芳し」といわれる栴檀は、実は白檀(びゃくだん)のことらしいが、日本には自生しないため、このセンダンがしばしば小学校の校庭などに植えられる。子供が持つ良い特性を、幼いうちから伸ばして欲しいという願いが込められているのだろうか。(残念ながら北国ではこのセンダンも育たないので、南国の学校に限られているが)
しかし、ここでは小学校よりもセンダンの方がむしろ先輩のようである。
国が天然記念物指定をした際の解説文には「耕地の間に孤立し」云々とある。かつては周囲に建物が無く、水田内にポツンと立っていたと想像する。一方で、久勝小学校の沿革を見ると、昭和43年(1968)に久千田小学校と勝命小学校が合併して久勝小学校が誕生したことがわかる。天然記念物指定後、敢えて大センダンの立つこの場所に校舎を建築したのでないかと推測しているのだが、実際はどうなのだろう。
いずれにせよ、江戸時代の地図に「株せんだん」の記載があったというから、その頃には既に有名だったわけだ。
幹には大きな空洞があり、角度によっては向こう側が透けて見えるが、樹勢は悪くなさそうだ。樹形も美しい。
2010年7月現在、環境省の巨樹データベースによれば、日本一の幹囲を有する大センダンである。 |
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