ページタイトル:新田神社の大樟 当サイトのシンボル

画像:新田神社の大樟

画像:新田神社の大樟(幹と並ぶ)
名称 新田神社の大樟 (にったじんじゃのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 9.9m(注3)
推定樹齢 650〜800年(注4)
所在地の地名 鹿児島県薩摩川内市宮内町(注5)
 〃 3次メッシュコード 4730−52−83
 〃 緯度・経度 北緯31度49分37秒
           東経130度17分34秒
薩摩川内市指定天然記念物(1971年11月1日指定)
撮影年月日 2009年7月27日

注1)設置者名・設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記「日本の巨樹・巨木林」では13.0mとしているが、実際はそれほど太くない。それで、幹囲については環境省が2000年に実施したフォローアップ調査結果によった(上記案内板も9.9m)
注4)上記案内板による
注5)2004年10月12日、1市4町4村が合併して薩摩川内市誕生。旧行政区は川内市





 九州第二の長河である川内川(せんだいがわ)右岸、肥後オレンジ鉄道上川内駅の南1kmほどのところに、標高67mの可愛山(えのやま)陵がある。新田神社は、山陵のすぐ横に鎮座する。
 可愛山陵は、天孫ニニギの陵(みささぎ)とされている。新田神社の祭神も、もちろん天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)。併せて天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)の2尊も祀っている。
 神話によれば、併祀の両尊は、それぞれニニギの祖母と父にあたる。(また、ニニギは、鹿児島神宮の彦穂穂出見尊の父であり、神武天皇からは曾祖父にあたる)

画像:新田神社の大樟_2

 境内林の主体はクスノキ。目通り4〜6m台の巨木も多く見られる。全体を天然記念物にしてもいいのでないかと思えるほど立派な森だ。
 なかで、このクスノキだけは別格。麓からまっすぐ延びる石段の途中。向かって右手に立っている。
 主幹は途中で折れ、大枝もその殆どを失った。根元には大きな空洞を抱えている。残念ながら、樹勢はあまり良くない。
 現時点ではなんとか持ちこたえているが、いずれ近いうちに倒壊の恐れが生じるのではなかろうか。
 
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