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名称 熊野神社のスダジイ (くまのじんじゃのすだじい) 名称の典拠 「豊の国の名樹」(注1) 樹種 スダジイ 樹高 27m(注2) 目通り幹囲 5.8m(注2) 推定樹齢 500年(注2) 所在地の地名 大分県宇佐市西大堀 〃 3次メッシュコード 5031−23−51 〃 緯度・経度 北緯33度33分10秒 東経131度23分27秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2010年3月22日 注2)上記「豊の国の名樹」による 「宇佐風土記の丘」から東北東に3km、JR日豊本線の西側に、西大堀集落がある。 周囲を農地に囲まれており、もともとは農村集落であったと思われる。 熊野神社は、集落の南東端近く。静かな環境にある神社だ。 少し前まで、境内に孟宗竹が鬱蒼と茂っていたようだが、最近、大整理されたらしい。境内各所に切り株が残っていて、どこに竹藪があったのかがわかる。孟宗竹を整理した結果、境内はかなり明るくなったことだろうと思われる。 ところで、たまたまお参りに来ていたご婦人から、神社に伝わる乳授けの伝承についてうかがうことができた。 乳授けというと、気根を垂らした老イチョウにつきものの話だが、ここでは違う。 境内の端に、小さな泉(神水)がある。この水を汲み、7戸の家から初穂をもらって粥に炊いて食べると、産後の乳の出が良くなるというものである。 他ではあまり類例を聞かない。何故7戸なのだろう。要は少し多めの複数ということに意味があるのだろうが、新生児の誕生を近所の者も一緒に祝う、といった意味合いでもあったのだろうか。 この泉は今も湧出が続いているようだが、なんとなく表面がよどんで、水草も浮いている。味見は遠慮した。 さて、標記のスダジイだが、本殿の左横(向かって右)、一段高いところに立っている。実際の幹囲は標記データより小さそうだが、すばらしく大きな樹冠を戴いている。 スダジイ巨木というと、幹は太いが、背はすっかり低くなり、樹冠もこぢんまりしているのが普通だと思っていた。このスダジイの立派な樹冠は、私の先入概念をまったく覆してしまった。 この元気なスダジイは、2008年4月8日、大分県特別保護樹木に指定されている。 |
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