画像:西村廣休宅跡のフウ樹 当サイトのシンボルマーク

画像:西村廣休宅跡のフウ樹 名称 西村廣休宅跡のフウ樹
    (にしむらひろよしたくあとのふうじゅ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 フウ
樹高 19m(注2)
目通り幹囲 3.2m(注2)
推定樹齢 150〜200年?(注3)
所在地の地名 三重県多気郡多気町相可(おうか)
 〃 3次メッシュコード 5136−65−03
 〃 緯度・経度 北緯34度30分16.6秒
           東経136度32分26.5秒
三重県指定天然記念物(1937年11月18日指定)
撮影年月日 2019年3月28日

注1)設置者名・設置年月日とも不詳。天然記念物指定名称は「西村廣休宅趾ノふう樹」で、いかにも戦前の指定らしく、今とは仮名の使い方が逆。読みは「にしむらこうきゅうたくあとのふうじゅ」
注2)三重県緑化推進協会の「三重の巨樹・古木」による
注3)西村廣休(1816〜1889)が植えたと考えられることから計算するとこうなる





 JR紀勢本線相可(おうか)駅の西北西約500m。市街地の一角に多気町指定史跡「西村廣休植物園跡」がある。
 西村廣休は江戸時代後期の人で、上記案内板によれば、当地の豪商大和屋の11代目。本草学(薬用を主とする植物学)に造詣が深かったようで、「邸内に植物園を設け、各地から珍しい植物を集めて栽培。研究した」とのこと。約2千種を栽培していたらしい。
 このフウもそのうちの1本。フウはもともと日本になく、享保年間(1720頃)に中国から渡来したと考えられている(「牧野新日本植物図鑑」による)。当時はまだ珍しかったと思われる(今でもまだ珍しい樹種だが)。
 時代が変わり、大和屋も没落。ここは現在、資源物回収ステーションとなっている。
 かつて植物園だったことを思い起こさせるものは、このフウだけになってしまった。
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