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目通り7.5m
目通り8.8m |
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名称 七崎神社の大杉
(ならさきじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 スギ
樹高 38m/40m(注2)
目通り幹囲 7.5m/8.8m(注3)
推定樹齢 800年/1000年(注2)
所在地の地名 青森県八戸市豊崎町上永福寺
〃 3次メッシュコード 6041−63−10
〃 緯度・経度 北緯40度30分42.8秒
東経141度22分51.6秒(注4)
八戸市指定天然記念物(1973年1月24日指定)
撮影年月日 2005年8月2日(左の画像)
2013年8月25日(少し大きめの画像)
注1)1991年3月に八戸市教育委員会が設置した案内板では「杉の木三株」とされている
注2)上記案内板による。いずれも前者が上写真のスギ(拝殿に向かって右手前に立つ)、後者が下写真のスギ(鳥居に向かって右、道路に近い位置に立つ)のデータ
注3)同上。地上2mの高さで測定したとある
注4)これは最大のスギ(左下図)の位置
平凡社「青森県の地名」によれば、旧七崎村(ならさきむら)の大部分は盛岡永福寺(岩手県盛岡市下米内に現存する永福寺?)領だったという。
現在の上永福寺集落は、普賢院の門前から真東にまっすぐ延びる道を中心に形成されている。多分、今の普賢院の位置が永福寺の旧地であり、今の上永福寺集落は、はじめ門前町として形成されたのだろう。
七崎神社は、普賢院の南300mほど。承和元年(834)、当地に落ちてきた南部四条中納言藤原諸江が御神体を祀ったのが始まりと伝えている。
しかしどんな経緯からか、江戸期の記録では正観世音菩薩を本尊とする観音堂で、糠部(ぬかのぶ)33観音の第15番札所とされている。七崎神社と称するようになったのは、明治の廃仏毀釈以来である。
境内の大杉3本が天然記念物の指定を受けている。うち2本はすばらしい大杉である(3本目は目通り4.2m。残念ながらかなり見劣りする)。
これら3本は、七崎神社の創立時に植えられたとする伝承があるようだ。真偽は確かめようもないが、幾度も更新された境内林のスギたちのなかで、これらだけが、そのまま生き続けてきたことは間違いない。思いは遠くまで広がり、創立期からの長老杉ということになったのではあるまいか。
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