ページタイトル:南蛮船係留の大くす 当サイトのシンボル

画像:南蛮船係留の大くす

画像:南蛮船係留の大くす_2

画像:南蛮船係留の大くす_3
名称 南蛮船係留の大くす
    (なんばんせんけいりゅうのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 8.2m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北(注4)
 〃 3次メッシュコード 4630−66−51
 〃 緯度・経度 北緯31度12分56.7秒
           東経130度46分07.6秒
南大隅町指定天然記念物(1968年12月10日指定)
撮影年月日 2009年7月26日

注1)2006年2月に南大隅町教育委員会が設置(天然記念物指定名称は「塩入橋入口の大クス」?)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記案内板による
注4)2005年3月31日、肝属郡内の2町が合併して南大隅町誕生。旧行政区は肝属郡根占町





 六郎館岳に源を発する雄川(おがわ)は、ほぼ西に約25km流れて、南大隅町役場の南で鹿児島湾(錦江湾)に注ぐ。全長の割りに、河口はずいぶん広い。
 河口から数えて2番目の橋が塩入橋。その北詰めに、1本の大クスノキが立っている。
 途中で主幹を失い、背が低い。その高さから横に枝を伸ばしているのだが、大枝と呼べるようなものは1本のみ。極端にアンバランスな姿である。根がしっかりしているうちは大丈夫だが、このように重量配分の悪い木は、倒伏する恐れがある。支柱を施そうにも、そこは道路の上。樹勢に衰えが見え始めると、いずれこの大枝も伐られる運命にあるようだ。
 ところで、500年ほど前には、河口部分を含め、川はもっと深かったらしい。もちろん橋などはなかった。ここは天然の良港であった。
 この港に、唐や琉球、南蛮からも交易船がやってきた。その際に、このクスノキに舫綱を繋いだのだという。それが樹名の由来である。
 交易船同士に争いが起きることもあったらしい。唐船と南蛮船の間に起きた争いを調停しようとた池端弥次郎重尚なる人物が、火矢に当たって死ぬ事件が記録に残っているそうである。(案内板より)
 樹齢千年はどうかとも思うが、クスノキがその事件を見た可能性はあるかも知れない。
 
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