ページタイトル:乳の木 当サイトのシンボル

画像:乳の木_1


画像:乳の木_2
名称 乳の木 (ちちのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 29m(注2)
目通り幹囲 5.4m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 熊本県阿蘇市波野大字波野(楢木野)(注3)
 〃 3次メッシュコード 4931−31−18
 〃 緯度・経度 北緯32度55分59.6秒
           東経131度13分30.5秒
阿蘇市指定天然記念物(1987年9月1日指定)
撮影年月日 2011年8月4日

注1)熊本県が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2005年2月11日、阿蘇郡内の2町1村が合併して阿蘇市誕生。旧行政区は阿蘇郡波野村





 阿蘇市役所波野支所の西方約400m。道路沿いに立つイチョウ。

画像:乳の木_3

 「乳の木」の名は、ほかの多くのイチョウのように、この木にも母乳授けの伝承があるから。
 設置されていた二つの案内板で紹介されていた話には異なる点が多いが、母乳が出なくて困っていた女性が老人(あるいは神様)からもらった木の実を植えたところ、このイチョウになったという点は共通している。
 「乳」との連想で言うと、気根を乳房に見立てる話が多いなかで、ここでは乳房ではなく、右図で、右に伸びる枝の途中から、細く白っぽい気根が3本並んで垂下する姿を、お乳のほとばしりと見なすところが変わっている。
 従って、当地では気根を撫でたり、削って煎じたりせず、お乳と色合いが似る甘酒を供えて、豊富な母乳を願ったらしい。
 表土が流れて、根が露出しかかっているが、樹勢は良さそうだ。
 ちょうど花盛りのキツネノカミソリが、イチョウの周囲を飾っていた。
 
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