ページタイトル:中山路のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:中山路のイチョウ(幹と並ぶ)


画像:中山路のイチョウ
名称 中山路のイチョウ (なかやまじのいちょう)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 9m(注2)
目通り幹囲 11.9m(注2)
推定樹齢 700年(注3)
所在地の地名 徳島県美馬市美馬町字銀杏木(注4)
 〃 3次メッシュコード 5134−00−65
 〃 緯度・経度 北緯34度03分15.8秒
           東経134度03分34.6秒
美馬市指定天然記念物(2001年12月7日指定)
撮影年月日 2010年7月30日

注1)設置者名・設置年月とも不詳。ただし天然記念物指定後の設置されたことは間違いない。天然記念物指定名称も同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記樹名板による
注4)2005年3月1日、美馬郡内の3町1村が合併して美馬市誕生。旧行政区は美馬郡美馬町





 徳島自動車道美馬インターから東南東1kmほどのところに、国指定史跡「郡里廃寺跡(こうざとはいじあと)」がある。
 白鳳(650〜85)の昔、ここにお寺が建てられた。現在までに判明している限りでは、徳島県における最も古い寺だということになる。発掘された礎石などから想像するに、南大門をくぐった先に中門があり、中門から両側に延びた回廊が奥の講堂に繋がっていた。そして回廊に囲まれた空間には、正面から見て右に塔(五重塔?)、左に金堂があった。講堂左右の回廊が折れ曲がる場所には、向かって右に経蔵、左には鐘楼があったと考えられている。ちょうど奈良法隆寺の伽藍配置を、左右逆にしたような形だ。七堂伽藍が整った、すばらしいお寺だったのだろう。

大イチョウと「銀杏農道」  画像:中山路のイチョウと「銀杏農道」

 塔が建っていた場所のすぐ北に、現在はこの大イチョウが立っている。
 少し前の写真では、周辺がすっきりして、イチョウもよく目立ったようだが、その後の時間が、周辺を草で埋め尽くしてしまった。灌木も育ち始めている。
 背が低いこともあって、すぐ近くまで行かないと、このイチョウが巨大な体躯を有していることに気がつかないのではなかろうか。
 
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