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名称 中樽集落跡の大杉 (なかたるしゅうらくあとのおおすぎ) 名称の典拠 なし 樹種 スギ 樹高 25m(注1) 目通り幹囲 6.2m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 新潟県妙高市樽本(中樽本)(注2) 〃 3次メッシュコード 5538−22−62 〃 緯度・経度 北緯36度53分24.4秒 東経138度16分36.4秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2016年4月24日 注2)2005年4月1日、1市1町1村が合併して妙高市誕生。旧行政区は中頸城郡妙高村 「新潟の大杉と天然杉」のOさんに教えていただいたスギを訪ねた。私が住む上越市の隣の市にある大杉だが、これまで、その存在を知らなかった。 妙高市大鹿から長野県飯山市の斑尾(まだらお)高原に至る県道が97号(飯山斑尾新井線)である。県道は土路川(どろがわ)の谷底を通るが、樽本付近では、上樽本を除き、集落は県道から100〜300m高い山腹に並んでいる。 その一つが中樽本。地元では「本」を省いて「中樽」と通称されるようで、バス停の名もそうなっている。 上樽側から中樽を目指すと、右手にコンクリートの階段があり、階段の先に「中樽集落住居跡」を描いた新しい石碑が建っていた。 描かれた家を数えてみると25軒。みな屋号で書いてある。そのほかに小学校と教員住宅、郵便局や役場の出張所等もあったようだ。今は建物がなく、絵地図との対応関係もよく分からないが。 そこから道なりに少し歩いたところに左図の大杉が立っている。 水平面が少し広く、石祠があるところをみると、神社の跡地のようだ。もう使われることもなくなったのでないかと思われる細丸太が幹に立てかけてあった。 ところで、上樽に住むお婆さんから聞いた話では、昔、上樽には50軒以上あったが、今は5軒のみ。中樽はと言うと1軒のみだが、まだ残っているそうである。 「若いもんはみんな旅に出るからねえ」と、おっしゃる。その事情が納得できなくないだけに、いっそう寂しいのだろう。(この地方の方言では、生まれ故郷を離れ、異郷で生計を立てるようになることを「旅に出る」といい、また、そのような人たちを「旅の衆(しょ)」という) この大杉を知る人も、だんだん少なくなるのだろうか。 |
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