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名称 中野のコウヤマキ (なかののこうやまき) 名称の典拠 「ふくしまの巨人たち」(注1) 樹種 コウヤマキ 樹高 25m(注2) 目通り幹囲 5.3m(注2) 推定樹齢 500年(注2) 所在地の地名 福島県白河市表郷中野字柳橋向(注3) 〃 3次メッシュコード 5540−41−79 〃 緯度・経度 北緯37度03分43.3秒 東経140度14分39.8秒 白河市指定天然記念物(1980年3月14日指定) 撮影年月日 2020年8月27日 注2)上記「ふくしまの巨人たち」による 注3)2005年11月7日、白河市に合併。旧行政区は西白河郡表郷村 旧表郷村(おもてごうむら)の中心部から県道280号(中野番沢線)を社川(やしろがわ)に沿って西進。右側の山が近づいて来ると、左手に古関郵便局が見えてくる。左図のコウヤマキはこの郵便局に隣接する家の所有で、郵便局の背後、山裾に凜と立つ姿が県道からも見える。(県道から少し引っ込んでいるため、自動車運転中に見つけるのは困難。まずは郵便局を) ご主人から撮影許可を得て、樹下に立った。(とても親切な方で、わざわざ樹下まで案内して下さったばかりか、撮影後は「暑かったでしょう」と家に誘って下さり、冷たい飲み物までご馳走になってしまった。改めて御礼申し上げたい) コウヤマキは日本の固有種。しかもコウヤマキ科は1属1種。北海道には自生せず、本州でも福島県より北には自生しないようだ。その独特な樹姿を見慣れれば、樹種を見間違えることはまず無いと思われる。 このコウヤマキも自然分布域内にあるのだが、自生ではなく人の手で植えられたのではないかと想像する。 このお宅は江戸時代に大庄屋であったこと、すぐそばにコウヨウザンの大木も立つこと等から、平地との境界部に当たる山裾に植えたのではないかと思うのである。 ご主人のお話では、平地の部分には、昔、庭があったとのこと。築庭の要となることを見越して植えられたのではないだろうか。 素晴らしいコウヤマキだ。 実を言うと、訪ねる前、上記「ふくしまの巨人たち」の幹囲データは鯖読みではないかと疑っていた。ところが訪ねてみてびっくり。疑った自分を恥じるほかない。 大きな折損部もなく、樹勢も良好。 コウヤマキ名木の一本と称してもよいように思われる。 |
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