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名称 春日神社のクスノキ (かすがじんじゃのくすのき)
名称の典拠 現地の標柱(注1)を参考に、少し修正
樹種 クスノキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注3)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 静岡県掛川市中方(注4)
〃 3次メッシュコード 5238−00−44
〃 緯度・経度 北緯34度42分34.2秒
東経138度03分31.5秒
掛川市指定天然記念物(1990年4月6日指定)
撮影年月日 2020年10月3日
注1)掛川市教育委員会が設置(設置年月不詳)。それには「春日神社クスノキ」(天然記念物指定名称もこれに同じ)とあったが、私のサイトでは「の」を加えて呼ばせていただく
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)地表面から1.3mの高さで、「巨木学」の宮誠而氏の「M式」を真似て実測
注4)2005年4月1日、掛川市に合併。旧行政区は小笠郡大東町
東京女子医科大学大東キャンパスの東方約1km。佐束川(さづかがわ)に東面して春日神社が鎮座する。
境内の案内板(設置者名・設置年月とも不詳)によれば、祭神は建御雷命(たけみかづちのみこと)・天児屋命(あめのこやねのみこと)・斎主命(いつきぬしのみこと)の3柱。応永22年(1415)に藤原好秀の嫡子俵藤太秀卿が南都春日社から勧請したのが始まりという。
俵藤太(たわらのとうた)というと、三上山(みかみやま)(「太平記」では比良山とされる)の百足退治伝説で有名な藤原秀郷(ふじわらのひでさと)が連想されるが、名前の文字が異なるだけでなく、生きた時代も父親の名も違う。まったくの別人なのか、それとも口伝されるうちに内容が混乱してしまったのか。いずれにしろ、神社を権威づけるために、俵藤太の名声を借りたのではなかろうか。
神社の前に、表参道と思しき橋が架かっている。左図のクスノキはその西詰め近く、佐束川右岸堤防上に立つ。
立ち上がって間もなく2幹に分かれ、大きな樹冠を戴いている。元気の良さそうなクスノキだ。
橋を渡って対岸から見ると、クスノキ全体が陽光に輝いて見えた。 |
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