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名称 永目神社のアコウ (ながめじんじゃのあこう)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 アコウ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 11.2m(注1)
推定樹齢 300年(注2)
所在地の地名 熊本県上天草市姫戸町姫浦(注3)
〃 3次メッシュコード 4830−53−33
〃 緯度・経度 北緯32度27分05.2秒
東経130度25分11.0秒
熊本県指定天然記念物(1996年2月14日指定)
撮影年月日 2011年8月7日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)上天草市教育委員会が設置した案内板による(設置年月不詳)
注3)2004年3月31日、天草郡内4町が合併して上天草市誕生。旧行政区は天草郡姫戸町
天草上島の東海岸沿いを南下する国道266号の北に、永目神社が鎮座する。(鳥居の額には「十五社」と書かれているが、永目神社が正式名のようだ)
国道を挟んで反対側には永目港。いまは小さな漁港だが、かつては八代や熊本に薪を積み出す基地として栄えたという。当時はアコウのすぐ近くまで海が迫り、アコウに貨物船を繋いだという話も伝わっているらしい。
アコウといえば、絞め殺しの木として有名だ。幹の途中から出た気根が親木に絡みつき、それが太って親木を絞め殺す。しかし、この木のように、アコウ単独で立っているケースも普通に見かける。ここまで大きくなれば、もう他の木に頼る必要もない。
左図ではお分かりにならないだろうが、根が印象的だ。イチョウ巨樹でときおり見かけるように、地表に露出し、複雑に絡み合っている。自然は、ときに非常に緻密な仕事をするものだ。(「少し大きめの画像」で掲載)
ところで、この木は雌木(アコウは雌雄異株)。小さなイチジクに似た実を沢山つけていた。食用になるのだろうか。一ついただいて、味見してみたい誘惑に駆られたが、やめておいた。 |
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