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名称 村吉の天神さん (むらよしのてんじんさん) 名称の典拠 「地域発 ふるさとの自然と文化」(注1) 樹種 イチイガシ 樹高 15m(注2) 目通り幹囲 7.2m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 熊本県菊池市泗水町吉富(村吉)(注3) 〃 3次メッシュコード 4930−36−13 〃 緯度・経度 北緯32度55分54秒 東経130度47分24秒 菊池市指定天然記念物(1989年3月30日指定) 撮影年月日 2011年8月1日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による 注3)2005年3月22日、菊池市に合併。旧行政区は菊池郡泗水町 村吉集落のところで、水田地帯の北縁沿いに東西に走る県道204号(西古閑泗水線)と、集落を南北に貫く道路が交差する。「天神さん」は、その交差点の北西100mほどのところに立っている。 交差点から北に向かうとすぐに、左側の路傍に、それぞれ「いちいがし入口」「村吉小学校跡」と記した2本の標柱があり、その間に通路(階段)が開いている。これが、「天神さん」への入口である。その道の先、少し開けたところに、イチイガシの老巨木があった。 この木の特徴は、何と言っても、その根にある。表土が流れて露出した根が、まるで、丸太組みの秘密基地のようだ。根の及ぶ範囲の広さも相当なもの。こんな木は、全国広しと言えど、ここだけではないだろうか。 かつてこの辺りは日吉神社の境内だったらしい(現在の日吉神社は、東に150mほど離れている)。 すぐ隣には、明治8年(1875)から同21年(1888)まで村吉小学校があったようだ。その当時だから、寺子屋のような小さな学校だったのだろう。 私が小学生だった頃は、神社やお寺の境内は、子供の格好の遊び場だった。明治の初めだって、そうだったのではなかろうか。赤いほっぺに和服と草履の子供たちが、イチイガシにつかまって遊ぶ姿が目に見えるようだ。 残念ながら、今は周囲にロープが張ってあって、木に触れることは出来ない。イチイガシの健康のためにはやむを得ない処置と我慢しよう。 ところで、日吉神社の境内なら「山王さん」のはずなのに、何故「天神さん」なのだろう。 不思議である。 |
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