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名称 桃前のサクラ (ももぜんのさくら)
名称の典拠 0.6kmほど離れた位置にある案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注2)
推定樹齢 500年(注2)
所在地の地名 福島県二本松市戸沢桃前(注3)
〃 3次メッシュコード 5640−24−58
〃 緯度・経度北緯37度33分02.4秒
東経140度36分02.4秒
東和町指定天然記念物(2002年5月1日指定)
撮影年月日 2007年4月15日(左の写真)
2024年4月10日(少し大きめの画像)
注1)県道303号から分岐して桃前方面に至る道の入口に、東和町観光協会が設置(設置年月不詳)
注2)上記案内板による
注3)2005年12月1日、二本松市に合併。旧行政区は安達郡東和町
旧東和町南部、桃前集落の入口に立つサクラ。
花の時期には少し早すぎた。訪れた日は、咲き初めたばかり。もう何日か経つと花の天蓋ができそうだ。
根元には小さな石地蔵。大桜は信仰対象でもあったのだろうか。あるいは、ここにもう1本の幹が出ていたはずだから、道路工事で切ってしまったことへの贖罪のためだろうか。
この幹のみならず、道路側に出ていたと思われる部分はみな切られてしまった。さらには、根も。
推測するに、もとは上図の人物の立つあたりは、向かって右手の方に緩やかに傾斜していたと思われる。自動車の時代になって、水平面を確保するため、土が抉られてしまったものと思われる。
罪のないサクラには可哀想なことをしてしまった。
しかし、そのことは、ここだけが特別なわけではない。日本中がこぞって便利さを追求した時代があったのだから。これだけのサクラが枯れずに残っただけでも幸いだったと言うべきだろう。
かくいう私も、その便利さを享受して、サクラに会いに来ることが出来た。気持ちは複雑である。
せめてもと、鎮魂の意を込めて、地蔵さんを拝ませていただいた。 |
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