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名称 桃木峠の大杉 (もものきとうげのおおすぎ)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 スギ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 8m(注2)
推定樹齢 500年以上(注2)
所在地の地名 福井県大野市上打波(かみうちなみ)嵐
〃 3次メッシュコード 5336−75−90
〃 緯度・経度 北緯35度59分49.6秒
東経136度37分21.7秒
大野市指定天然記念物(1967年8月19日指定)
撮影年月日 2020年11月15日
注1)桃木峠の読み方について、「ももきとうげ」としているサイトもあるが、天然記念物指定名称は「もものきとうげ」である。なお、この大杉は林野庁の「森の巨人たち百選」にも選ばれており、森の巨人としての名称も「桃木峠の大杉」
注2)福井森林管理署・大野市・桃木峠の大杉保全協議会が連名で設置した案内板による
大野市と勝山市の間に聳える経ヶ岳(きょうがたけ、1625m)は、県境の山々を除けば、福井県内の最高峰だ。山頂から南へ、九頭竜川(くずりゅうがわ)の仏原(ほとけばら)ダムに向かって尾根が8kmほど延びていて、その途中に桃木峠がある。(地理院地図に表示あり)
現在、桃木峠のすぐ北を林道(?)が通っていて、かつての桃木峠と自動車時代の桃木峠との距離は40mほど。
この道は東西どちらからも登れるようだが、私は西側、金山(きんざん)集落から登った。道幅は狭いが、少なくとも峠まではちゃんと舗装されている。
大杉が立つのは旧道の峠。昔は山道も残っていたらしいが、今はどうなのだろう。新しい峠には駐車スペースも完備。大杉までの遊歩道も案内板もある。至れり尽くせりになった代わりに大杉の回りにはロープが張られ、触れることが出来なくなった。それがちょっと残念。
双幹の大杉である。このような場合、起源伝承にはしばしば箸(はし)が登場する。箸は2本一組で用を為すものだからだろう。(単幹の巨木の場合は杖)
桃木峠の大杉についても、白山の開祖泰澄(たいちょう)が登拝の際にこの峠で食事を取り、箸に使ったスギの小枝を地面に挿しておいたのが大きくなったと伝えられているそうである。 |
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