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名称 籾神社のクスノキ (もみじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 24m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 佐賀源神埼郡吉野ヶ里町大曲(横田)(注3)
〃 3次メッシュコード 5030−03−01
〃 緯度・経度 北緯33度20分16.2秒
東経130度23分46.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年7月29日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)地表面から1.3mの高さに於ける幹囲を実測
注3)2006年3月1日、1町1村合併して吉野ヶ里町誕生。旧行政区は神埼郡東脊振村
1988年の環境庁調査で、幹囲4.9mとされているクスノキである。探訪計画には入っていなかったが、たまたま籾神社の前を通りかかり、小さな丘(どうやら古墳らしい)に立つクスノキの樹冠が見えた。
その姿に誘われて訪ねてみると、もっと大きいようだ。実測値は5.6m。1988年時の測定者も私と同じ部位を測ったのであれば、24年間に70cmも増えたことになる。(計算上の年輪間隔は平均4.6ミリ) 素晴らしい生長量だ。
ところで、籾神社という珍しい社号について、境内に案内板があった。
かつて、丘の上にはモミジ(カエデ)の大樹があった。紅葉時には燃えるような美しさだった。しかし、あるとき、善太郎という人物が、このカエデが作物に害を為すとして伐採しようとした。すると、斧が撥ね飛ばされた上、雷鳴が鳴り響き、大雨が降ってきた。そして大洪水となってしまった。村人は大いに恐れおののき、丘の上に祠を建てた。そして、モミジに因んで、「揉権現(もみごんげん)」と称えたという。
その後、永禄7年(1564)、害虫が発生して作物を害し、さらには疫病も流行して人馬が多く死んだが、領主江上氏の命で、神職が虫除け祈願を行ったところ、災厄が去り、豊作を迎えることが出来た。その後、「揉」の文字を「籾」に改めたということである。 |
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