ページタイトル:水木沢天然林のナラ 当サイトのシンボルマーク

画像:水木沢天然林のナラ 名称 水木沢天然林のナラ
    (みずきさわてんねんりんのなら)
名称の典拠 なし
樹種 ミズナラ
樹高 不明
目通り幹囲 4.3m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県木曽郡木祖村小木曽
 〃 3次メッシュコード 5337−75−88
 〃 緯度・経度 北緯35度59分34.5秒
           東経137度43分19.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年9月25日

注1)「M式」を真似て幹囲を実測





 入口の遊歩道案内図に載っている「巨大ナラの木」(ミズナラ)を訪ねた。場所は「源頭の森コース」のルート上。
 「源頭の森コース」は水木沢の水源部を目指すコースで、全長約1.5km。やや健脚向きということだが、ミズナラが立つのはコースの入口から約200m。ミズナラまでは危ない場所も険しい場所もないので安心。
 遊歩道のすぐ横に立つので、見つけるのも簡単なのだが、「巨大」の形容詞から想像していた大きさではなかったのが残念。
 実測幹囲は4.3m。はじめは「紹介するまでもないか」と思った。
 しかしそれはナラがよく見られる樹林の場合。天然林入口からここまでの間、皆無とまでは言えないが、ここにはナラの木がほとんど無いのである。
 信越地方では、針葉樹の人工林を除けば、ナラは最も普通に見られる樹種の一つである。薪炭材料とされたこともあって、里山にはあまり巨木は見られないが、樹種としてはごく普通だ。降雪地のドングリといえば、ナラの木と言っても過言でないほど。
 なのに、この森ではナラの木が極端に少ない。江戸時代に尾張藩が行ったという大伐採の結果が尾を引いているのだろう。
 そんな環境を生き延びてきたミズナラである。見ているうちにだんだん愛おしくもなってきた。
 今まで伐られたり枯れたりせずに生き続けたことへの賞賛の意味も込めて、ここに紹介することにした。
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