ページタイトル:宮園のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:宮園のイチョウ(幹と並ぶ)

画像:宮園のイチョウ
名称 宮園のイチョウ (みやぞののいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 43m(注2)
目通り幹囲 8.3m(注3)
推定樹齢 500年(注4)
所在地の地名 熊本県球磨郡五木村甲
 〃 3次メッシュコード 4830−56−28
 〃 緯度・経度 北緯32度26分27.0秒
           東経130度51分27.9秒
熊本県指定天然記念物(1969年3月20日指定)
撮影年月日 2011年8月8日

注1)五木村教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注4)上記案内板による





 宮園集落の中央付近に立つ大イチョウ。背が高いので、国道445号を走っていて、見落とすことはまずないだろう。
 かつては雌雄あわせて2株の大イチョウがあったようだが、昭和40年(1965。東京オリンピックの翌年)の台風で、雌株が倒れてしまった。
 案内板によると、このイチョウは、相良藩第20代藩主長毎(ながつね)が朝鮮出兵から帰還する際、従軍した五木出身者が記念として持ち帰って植えたと伝えられているらしい。
 とすれば、一兵卒が苗木など持ち帰るはずがない。持ち帰ったのはギンナンであろう。それだと樹齢は400年強という計算になる。イチョウの大きさから見て、あり得ない話ではない。
 風で落ちた枝を商売にして売った者が怪我をしたとか、気根を切り取って煙草入れに加工した者が病気になった話も伝わっているらしい。このイチョウを傷つける者には祟りがあるということになったのだろう。伐採しようとする者はいなかったとか。
 逆に、大風などで、自然に枝が落下するときには、不思議に建物や人を避けて落ちるそうである。
 地元ではイチョウをとても大切にしており、毎年11月には「イチョウ祭」が催されるようだ。
 その頃になると、イチョウは黄葉して、いっそうよく目立つ。夜にはライトアップもするという。
 夜空に黄金色の姿が浮かび上がり、きっと見事なことだろう。
 
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