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名称 宮田のいちょう(西株) (みやたのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 9.2m(注2)
推定樹齢 800年(注3)
所在地の地名 青森県青森市宮田
〃 3次メッシュコード 6140−26−07
〃 緯度・経度 北緯40度50分14.3秒
東経140度50分31.4秒
青森市指定天然記念物(1962年10月26日指定)
撮影年月日 2005年8月2日(左写真)
2013年8月23日
注1)設置者・設置年月日とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)現地の案内板による
青森市の東に聳える、その名も東岳(684m)の西尾根先端部の集落が宮田である。大イチョウは、尾根の北麓の細い舗装路を、集落から東に少し進んだところ。
案内板によると、東日本を旅した民俗学者菅江真澄(1754?〜1829)の「すみかの山」寛政8年(1796)4月20日の項に、この大イチョウが記されているらしい。200年前には、既に目をひく大樹だったのである。
今は、整備された草地にポツンと立っている。当時の環境は、どんな様子だったのだろうか。
各地の老イチョウ同様、このイチョウにも乳授けの信仰があったようだ。気根をさすって祈るというのが普通だが、ここでは木を削って家に持ち帰り、細かく刻んで、ご飯に混ぜて食べたという。さぞかし不味かったことだろう。
粉ミルクのない江戸時代に、庶民の赤児は、母乳が不足すれば生きるのが困難だったと思われる。我が子かわいさに発する、それこそ必死な信仰だったのだろう。つい哀れを感じてしまった。 |
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