ページタイトル:宮村のカキ 当サイトのシンボルマーク

画像:宮村のカキ 名称 宮村のカキ (みやむらのかき)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 カキノキ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 2.5m(注2)
推定樹齢 230年(注2)
所在地の地名 岐阜県高山市一之宮町清水(注3)
 〃 3次メッシュコード 5437−02−90
 〃 緯度・経度 北緯36度04分57.7秒
           東経137度15分12.1秒
岐阜県指定天然記念物(1967年11月13日指定)
撮影年月日 2021年11月17日

注1)高山市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記標柱側面に記された文章より
注3)2005年2月1日、高山市に合併。旧行政区は大野郡宮村





 高山市街地から国道41号を南下すると、飛騨一宮水無(みなし)神社が鎮座する旧宮村までは宮川(みやがわ=神通川の上流)の谷を走り、そこから山を一つ越えて飛騨川(ひだがわ=木曽川の最大の支流)の谷に入る。
 その分水嶺の峠が宮峠で、国道41号では数河峠(すごうとうげ)に次ぐ標高の高い峠だったが、今はトンネルであっけなく通り過ぎてしまう。
 旧41号は今も使われ、家のない場所を選んで大きなカーブを繰り返しながら峠を目指す。しかし、車時代となる前の街道は人家が連なる場所を通っていた。(この辺りの地名は「問坂(といさか)」である。峠への坂道の名前だったのだろうか?)
 今は生活道路となった古い宮峠道の傍らに岐阜県指定天然記念物の柿の木が立つ。
 訪ねたのは11月半ば。枝にはまだ柿の実が少し残っていた。
 小振りの実で、径4.5cmほど。形はほぼまん丸。
 この実について、標柱側面に刻まれた説明では「種なし柿の甘柿で珍重される樹種」とある。一方、岐阜県公式ウェブサイトの文化財紹介ページには「種子は一つのカキの実に数個ある」と記されている。どちらが正しいのだろうか。
 落果を探して現地で確認すればそれで済む話なのだが、説明の相違を知ったのは帰宅してから。その時はそんなことなど思いもしなかった。
 雲一つ無い小春日和の心地よさに、標柱の説明も含めて何でも信ずる気持ちになっていたのかも知れない。
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