ページタイトル:御調八幡宮のスギ 当サイトのシンボル

画像:御調八幡宮のスギ(幹と並ぶ)

画像:清明橋
 清明橋遠望
名称 御調八幡宮のスギ (みつきはちまんぐうのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 45m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 広島県三原市八幡町宮内
 〃 3次メッシュコード 5133−50−66
 〃 緯度・経度 北緯34度28分15秒
           東経133度04分53秒
広島県指定天然記念物(1970年1月30日、「御調八幡宮の社叢」の名前で指定)
撮影年月日 2017年3月25日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による





 環境省データによれば幹囲536cmの大杉があるということで、御調八幡宮を訪ねた。
 八幡宮は、八幡川(やはたがわ)のほとり。良い環境にある。桜の名所でもあるらしい。
 谷奥に車を進めると、八幡川に架かる桜観橋(おうかんばし)の近くに広い駐車場があった。そこからは歩く。
 屋根付きの清明橋(せいめいばし)を渡って石段を登り、楼門の前に出ると、左手に大杉の姿が見えた。
 自由に歩き回れる範囲では、このスギが最大のようだが、幹囲は5mに達していそうにない。
 どうせサバ読みだったのだろうと、深く考えることをしなかったのだが、よく見ると、旧環境庁資料には根元が裸地でなく、「草地・地被類」とある。私の早とちりだった可能性が大きい。もしかしたら、樹林内にもっと大きなスギが潜んでいたのかも知れない。
 このスギが天然記念物なのかどうかにも疑問が残る。広島県教育委員会公式ウェブサイトの説明では、「県内に残された数少ないシイ天然林」とある。人によって植えられたこのスギは含まれていない可能性がある。
(データがあやふやなレポートで申し訳ない)
 ところで、御調八幡宮だが、伝えられる創始は神護景雲3年(769)。
 その年に起きた宇佐八幡神託事件で称徳天皇(孝謙天皇と同一人物)の怒りを買った和気清麻呂(わけのきよまろ)は、別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と改名させられて、当時の辺境大隅国に流され、同時に、姉の和気広虫(わけのひろむし)も備後国に流された。その広虫が弟清麻呂の雪冤(せつえん。無実の罪をすすぎ清めること)を祈願して宇佐八幡を勧請したのが起源だという。(「御調八幡宮御由緒」と題した案内板による)
 石清水八幡宮より古い歴史を持つ八幡宮なのである。
ボタン:広島県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る