ページタイトル:三ツ谷白山社の大スギ 当サイトのシンボルマーク

画像:三ツ谷白山社の大スギ(二号樹?)
 「二号樹」の標柱が立つスギ
 (実際は三号樹?)


画像:三ツ谷白山社の大スギ(一号樹)
 「一号樹」
名称 三ツ谷白山社の大スギ
    (みつだにはくさんしゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 5.1m(注3)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岐阜県高山市清見町三ツ谷(注4)
 〃 3次メッシュコード 5437−11−02
 〃 緯度・経度 北緯36度05分27.4秒
           東経137度09分20.9秒(注5)
高山市指定天然記念物(1979年11月3日指定)
撮影年月日 2020年6月21日

注1)1992年12月に旧清見村教育委員会が設置。ただし高山市天然記念物としての名称は「三ツ谷白山大スギ」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)地上1.3mの高さで幹囲を2本まとめて実測(環境庁資料は2本を別々に測った数値を合算して575cmとしている)
注4)2005年2月1日、高山市に合併。旧行政区は大野郡清見村
注5)これは左図の個体(「二号樹」)の位置





 旧清見村役場(現在の高山市清見支所)の西から県道73号(高山清見線、通称「せせらぎ街道」)を郡上市方面に向かう。県道に入って約4.7km。川上川(かわかみがわ)と大楢谷川(おおならだにがわ)の合流点を過ぎて右カーブを曲がったところで左手前方(南側)山裾を見ると、少し離れて、スギから成る白山神社の社叢が見える。(案内板では白山社とされているが、白山神社が宗教法人としての正式名である)
 境内にはスギ巨木が多く、全部で7本の大杉が環境省巨樹データベースに登録されている。
 そのうち3本が天然記念物とされ、「一号樹」〜「三号樹」の名前が付けられ、根元にはその名を記した標柱が立っている。
 ところが、案内板と標柱とうまく符合しない。
 案内板による幹囲は一号樹4.20m、二号樹3.90m、三号樹5.20mとあり、三号樹の標柱が立つ個体の近くに案内板が設置されている。しかし、どう見てもこれが一番細い。
 試しに測ってみると、一号樹は実測421cmでほぼ一致。二号樹は514cm。三号樹は測らなかったが、目分量で最も細い。2号と3号の標柱を取り違えて設置してしまったのではないだろうか。
 案内板で最大の幹囲を持つ三号樹が双幹とすれば、見た目の立派さは単幹の大杉に比べて劣る。姿の立派な順に一、二、三と名付けたのではないかと思うのだが、どうだろう。
 今はまだ少々物足りない感じの大スギたちも、いずれさらに大きくなり、堂々たる巨木の森となるかも知れない。
 その時になれば、昔、大きさの詮索をした阿呆な奴がいたと笑い飛ばされそうな話であるが…。
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