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名称 三島ノ白樫 (みしまのしらかし)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ウラジロガシ
樹高 20m(注2) 実際はもっと低い
目通り幹囲 7.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県君津市豊英(とよふさ)(木和田)
〃 3次メッシュコード 5240−60−21
〃 緯度・経度 北緯35度11分23秒
東頸140度01分05秒
千葉県指定天然記念物(1935年3月26日指定)
撮影年月日 2014年5月18日
注1)2006年3月に千葉県教育委員会と君津市教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
天然記念物指定名称では白樫だが、正しい和名はウラジロガシ。
昭和10年(1935)は、千葉県指定の天然記念物では最も早い指定である(この他にも数件の指定あり)。カタカナの「ノ」に戦前文化が感じられるようで面白い。
今は君津市だが、指定当時、ここは三島村だった。その名が指定名称に残っている。(三島村が存在したのは明治22年〜昭和30年)
大カシは、豊英湖(とよふさこ)南岸高台、個人住宅の裏山に立つ。少し離れると姿が見えないので、所在地が分かり難いかも知れない。
所有者のお宅を訪ねた時、ご主人がちょうどお出かけになろうとしているところだったが、私の見学と撮影許可の願いに足を止め、わざわざ裏山まで案内して下さった。感謝感激である。
大カシは主幹を失い、指定当時の勢いはもうないようだ。残った支幹は大きく傾き、谷に向かって伸びている。
ご主人の話では、サワラとスダジイを巻き込んでいたとのこと。サワラはもう枯れ、見ただけでは樹種もわからなくなってしまったが、スダジイはまだ生きている。すぐ隣にはクスノキも立っている。
二人で腰掛けられるほどの大きなサルノコシカケもついていたようだ。(これは盗まれてしまったらしい)
今までずっと、他の木々たちとともに、野生児として生きてきたのだ。
これからもそのままでいいから、できるだけ長生きしてもらいたいと思った。 |
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