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前を流れる長良川に陣取る大岩 |
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名称 洲原神社のスギ (すはらじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 45m(注1)
目通り幹囲 6.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 岐阜県美濃市須原市場
〃 3次メッシュコード 5336−37−06
〃 緯度・経度 北緯35度35分32秒
東経136度56分54秒
岐阜県指定天然記念物(1969年1月22日、「洲原神社社叢」として約1ヘクタールの境内林全体を指定。その主たるものは本殿後方の自然林だが、このスギたちも除外されているわけではないと思う)
撮影年月日 2011年6月4日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
南下する国道156号は、美濃市に入ってすぐ東海北陸道をくぐり、トンネルに入る。そのトンネルを出て間もなく、左手に洲原神社が鎮座している。
神社が向いている先には長良川が流れている。長良川は、この少し上流で大きく蛇行し、向きを180度変える。そこではカーブの外側を浸食し、洲原神社の前に堆積する。神社の前に見える大岩が、流れの勢いを弱め、ここに大きな洲を作ったと思われる。
洲原神社の創建は養老5年(721)とされる。中央本殿に伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、東本殿に伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀っている。私の勝手な想像だが、流れに出来た大きな洲から、国造り神話を連想したのではなかろうか。
なかなか立派な神社で、3棟の本殿と拝殿、舞殿、楼門は県指定文化財。また、社叢にはブッポウソウ(姿のブッポウソウ)が飛来、営巣することでも知られ、昭和10年(1935)には国指定天然記念物とされた。(近年はさっぱり見られなくなってしまったようだが)
さて、大杉である。楼門前で川に向かって横一列に並んでいる。そのなかで、参道のすぐ横、楼門に向かって左手に立つスギが最も大きそうだ。しかし、ほかにも似たような体格のスギがあり、親分というよりは、長兄格といったところ。
みな樹勢が良さそうである。 |
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