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名称 峰張ザクラ (みねはりざくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 5.6m(注2)
推定樹齢 伝承700年(注2)
所在地の地名 福島県会津若松市蚕養町
〃 3次メッシュコード 5639−27−05
〃 緯度・経度 北緯37度30分16秒
東経139度56分20秒
会津若松市指定天然記念物(1997年3月18日指定)
撮影年月日 2010年4月30日
注1)2000年6月に会津若松市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
蚕養町はJR会津若松駅の東。町の名は、ここに蚕養国神社(こがいくにじんじゃ、正式には蠶養國神社と記す)があることによる。
同神社は延喜式神名帳に陸奥百座の一つとして掲載される古社で、境内の案内板では、弘仁2年(811)に鎮座したとされている。来年(2011年)には鎮座1200年!を迎えるわけだ。名前が示すように養蚕の守り神であることはもちろんだが、ほかにも諸業繁栄、交通安全にも御利益があるとか。結婚式も執り行われるようで、私が訪問した日も、境内では、白無垢の花嫁さんと初々しい花婿さんが写真屋さんにポーズをつけてもらっていた。
峰張ザクラは拝殿の手前に立つ。
神社では、寛弘7年(1010)、当時の県令石部少将道秀らが社殿を造営した際に植えたとしているようだ(伝承樹齢と合致しない)。
上図の姿からは、かつては確かに堂々たる大桜であったことが分かる。しかし、老齢には勝てず、今は数本の枝がかろうじて生命をつなぐのみ。写真の裏側はがらんどうである。
福島県総合緑化センター「緑の文化財」によれば、大正9年(1920)、当時の皇后陛下(のちの貞明皇太后)が蚕養国神社に参詣された砌り、峰張ザクラの穂を採り皇居内紅葉山養蚕飼育所脇に植えられたということである。
それから90年。皇居のサクラは今も花を咲かせているだろうか。 |
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