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別府弁天池 |
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名称 厳島神社のムクノキ
(いつくしまじんじゃのむくのき)
名称の典拠 なし
樹種 ムクノキ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 山口県美祢市秋芳町別府(水上)(注2)
〃 3次メッシュコード 5131−31−09
〃 緯度・経度 北緯34度15分19.8秒
東経131度14分41.9秒
美祢市指定天然記念物(1987年4月15日、「厳島神社の巨樹群」の名称で、神社境内を中心に、弁天池周辺の多種にわたる巨樹をまとめて指定)
撮影年月日 2017年3月30日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2008年3月21日、美祢市に合併。旧行政区は美祢郡秋芳町
カルスト地形で知られる国定公園秋吉台の西方。別府小学校の西北西1kmほどの所に、環境省名水百選の一つ、別府弁天池湧水がある。
環境省関連サイトによれば、湧出量は毎秒約168リットル(現地の案内板では186リットル)。毎分10トン(11トン)ほどに相当する水量だ。
その案内板に、平成21年(2009)6月15日に行った水質検査の結果が掲示されていた。データを見ると、水道水の水質基準をひと桁余裕をもってクリアする良質の水である。(弁天池には魚が泳いでいるので、そのまま飲む気にはならないが)
ここに住む人たちにとっては、まさしく天地の恵みとも言える水なのだ。
人々は、安芸の宮島から厳島神社を勧請して弁天池の守護神とし、9月初旬の例祭では、恵みに感謝する意味を込めて念仏踊りを奉納することを常としてきた。(「別府念仏踊」は山口県指定無形文化財)
その厳島神社に繁る多種の巨木が、昭和62年(1987)に旧秋芳町から天然記念物指定を受けた。
そのなかで最大の樹木が左上図のムクノキである。神社に向かって右手の樹林内に立っている。
幹には立派な注連縄。巨樹群の頭領と認められているわけだ。
このムクノキも、地下の見えないところで、おいしい水の恩恵を受けているのだろうか。 |
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