ページタイトル:南原熊野神社の種蒔桜 当サイトのシンボルマーク

画像:南原熊野神社の種蒔桜 名称 南原熊野神社の種蒔桜
    (みなみはらくまのじんじゃのたねまきざくら)
名称の典拠 なし
樹種 エドヒガン
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 3.6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 山形県山形市南原町2丁目
 〃 3次メッシュコード 5740−22−77
 〃 緯度・経度 北緯38度14分09.9秒
           東経140度20分30.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年4月18日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 南原町の熊野神社は、JR山形駅から直線距離で南東に約1.8km。市街地まっただ中の神社である。西隣は市立第六中学校。
 滝山地区振興協議会が1991年に設置した案内板によれば、後鳥羽院(ごとばいん、天皇在位1180〜1239)の勅使が建立したとの伝承もあるらしい。
 そもそも創立縁起には不確かなものが多いので、伝承があてになるとは限らないが、天明元年(1781)に社殿改築、文化3年(1806)には御輿(みこし)が作られたというから。遅くとも江戸時代半ばまでには神社があったと考えてよさそうだ。
 この桜も江戸時代後期〜明治初期に植えられたのではないだろうか。
 エドヒガンとしては、花色が極めて薄く、白に近い。花も小さめである。
 「御神木 種蒔桜」の立て札があった。
 種蒔桜の名は開花によって播種の時期を知らせてくれる桜という意味である。地形的に見て、このあたりにはかつて水田が広がっていたのだろう。苗代に種を播く目安にしたと思われる。
 しかし今は周囲に田圃など全く無い。種蒔きのタイミングを知る必要がなくなってしまった。
 そんなことからか、この種蒔桜は別の神通力も身につけたようで、夫婦円満・家庭円満の御利益があるのだそうである。
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