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名称 山の神のケヤキ (やまのかみのけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 6.9m(注2)
推定樹齢 350〜400年(注3)
所在地の地名 山形県東田川郡三川町押切新田
〃 3次メッシュコード 5839−16−87
〃 緯度・経度 北緯38度49分17.2秒
東経139度50分41.4秒
三川町指定天然記念物(1974年3月31日指定)
撮影年月日 2006年9月23日
注1)1989年10月に三川町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板による
赤川をおばこ大橋で渡る三川バイパスが完成するまでは、この大ケヤキのすぐ近くを、国道7号線が通っていた(下図)。もっとも、もう少し時を遡ると、この道路もなかったわけだ。
このあたりの集落は、赤川の自然堤防に沿って発達している。ケヤキの立つ山の神神社は、集落を外れて、赤川寄り。名前は山の神だが、川原近くの神社だったようだ。案内板には、神社境内に舟を繋いだと記されている。
祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)。ただし、御神体は地蔵菩薩石像であり、神仏混淆の名残りを今に伝えている。創立年暦は不明だが、向拝柱の斗組に嘉永3年(1850)に再建された旨の墨書銘があるというから、江戸中期には既に存在していたのだろう。
道路から神社へは、少し下る格好になる。
御影石の鳥居を潜った先に大ケヤキが立っている。
地上2〜3mで数本に分かれているが、これを幹と呼ぶべきか、大枝と呼ぶべきか迷うところだ。
全体に道路側に傾いている。傾斜と反対側では根が現れているが、傾いた側には見えない。境内はほぼ水平面なので、もしかしたら、過去に強風のため、傾いたことがあったのかも知れない。
近くに「けやき」という名のレストランがあった(今は建物が残るのみ)。また、三川町は昭和53年(1978)に「町の木」を制定するにあたり、ケヤキを選んだ。
それもこれも、町民のこのケヤキへの思い入れを語っているように思われる。 |
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