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名称 松虫寺のスダジイ (まつむしでらのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 16m(注1)
目通り幹囲 7.6m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 千葉県印西市松虫(注2)
〃 3次メッシュコード 5340−51−47
〃 緯度・経度 北緯35度47分21.3秒
東経140度12分53.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月13日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注2)2010年3月23日、印西市に合併。旧行政区は印旛郡印旛村
北総鉄道・京成電鉄印旛日本医大駅には「松虫姫」という副駅名がある。その松虫姫に因む松虫寺に、シイの巨木を訪ねた。
松虫寺の正式名は摩尼珠山医王院松虫寺(まにしゅざんいおういんまつむしでら)。真言宗豊山派に属する。
寺号の由来、創建年について、次のような伝承があるという。
聖武天皇の皇女不破内親王(ふわないしんのう)は、幼名を松虫姫といった。重い病に罹り、悪くなる一方だったとき、夢告により下総に下向、萩原郷の薬師如来に祈って快癒した。喜んだ天皇は行基に命じて七仏薬師を刻み、一寺を建立。寺号を松虫寺とした。寺の開創は天平17年(745)だそうである。(シイの近くに設置された「松虫寺の概要」と題した石造案内板による)
本尊の七仏薬師は、中央に薬師瑠璃光如来坐像を置き、両側に立像を3体ずつ、計6体(中央像と合わせると7体になる)の如来像を配置したもので、国指定重要文化財(秘仏)。ただし、推定される造像年は平安時代後期ということで、実際には聖武天皇の時代よりかなり後に作られたようだ。
いずれにしろ、松虫姫の話は近隣によく知られる話のようで、だからこそ、平成12年(2000)開業の新駅に「松虫姫」という副駅名がつけられたのだろう。(副駅名があること自体が珍しいが、それに人名をあてたことも珍しい)
スダジイの話が遅くなった。
スダジイは、参詣者用駐車場の向かい側、境内への入口脇。
根元に大きく空洞が開き、向こう側が一部透けて見える。
立ち上がってすぐに複数幹に分かれているため、幹そのものからはあまり太さを感じないが、根株の大きさはかなりのものである。 |
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